大菩薩嶺(丹波−大菩薩嶺−塩山)2013.07.13〜14 第2話


しばらく林道が続いた後、渓流沿いのモイスチャーなコースを行く。
これは気持ちいい。気温25度。
さっきまで「アチー!」「アッチッチ!」「アトゥイ!」などと口にしていたのが嘘のように、スズスィー。
半袖短パンでは肌寒いくらいだ。
誰もいない、静かなトレイルを行く。



ブランクのせいか、Googleマップの弊害か、確実に地図が読めなくなってる・・・。




やがて貝沢川沿いの緩やかな道を離れ、谷をグイグイ登る。もうすぐ藤タワに着くはずだ。
それにしても虫が多い。目と口にバンバン入ってくる。
顔の前で高速で手を何度も叩いた。しかし一匹もつかまらない!



11:54、藤タワに到着。
昼食。あまり食べる気にならず、満足一本バーを1本食べる。200kcal。



ザワザワザワ・・・・
ん?
遠くから何かが近づいてくる音がする。
風の音ではない。
ゴゴゴゴ・・・
巨大な生き物が森全体を覆い隠すように、徐々に近づいてくる。



・・・



バッシャーン!
バケツをひっくり返したようだった。
雨だった。
辺りは一瞬にして、灰色に包まれた。
こ、これはもしや!
この突然の降り方はあの!
僕は天を仰ぎ、一人叫んだ。
ゲリラ豪雨って、ただ言いたいだけだよね!」



つづく



>>大菩薩嶺(丹波−大菩薩嶺−塩山)2013.07.13〜14 第3話