知床エクスペディション 2007.08.24〜30

知床エクスペディション、素晴らしい旅だった！
出発前に一回練習しただけで、ほぼ初めてのカヤック。カヤックのパドリングは、オッサンの爪を立ててギャリギャリと力強く洗うシャンプーではなく、美容院のおねえさんのやさしいシャンプー。引くんじゃなくて押す感じ。

もやい結び、水中うんこ、ウール肌着、フリース。つまみとワイン、朝のコーヒー、おいしい料理、焚き火。夜まで語って、ビールが全然足りなくなっちゃって・・・、とにかく全部が最高だ。

一泊目は化石浜。上陸後、すぐに火をおこす新谷さん。テントの床は石ころだらけ。

２日目、４時起床、６時半に出航。ペキンノ鼻に上陸し、腹が減ったさあさあ昼ご飯だと思ったらまだ８時だった。お昼は赤岩付近、うどんで昼食。ショウガとネギがたっぷり。午後はけっこう漕いだ気がする。一日目の遅れを取り戻すためか。２５キロくらい。だいぶ慣れてきた。
知床岬を越えた。滝で水浴び、気持ち良いような修行のような。
夜は獅子岩に宿泊。岩で囲まれた浜で昨晩とはだいぶ違う雰囲気。

３日目、１０時出発。荒れた海をやり過ごし入り江に入ると海は穏やかになり、浅くなって底が見える鮮やかなブルーとやさしくゆらぐ海藻が出迎える別世界、海賊湾。さっき僕のカヤックは転覆したんだ、違う世界に来ちゃったんだ、と疑うほど美しく、しばらくボケーっとした。カシュニの滝をくぐってシャワー。一度沸かした生水の味。
夜は蛸岩に宿泊。夕方フリータイム、岩まで泳ごうとするが、水が澄んでて底の方まで見える。空を飛んでるみたいでちょっと恐い。夕食は炊き込みご飯。
夜、本物の天の川を生まれて初めて見た。

４日目、滝の下番屋。厳しい気候ゆえに手付かずの大自然、原始の大地、ヒグマのオンパレード。なんだか、観光船に対してちょっと誇らしげ。４泊目はマムシ浜。ステーキオンザわかめとバターのご飯。

５日目、もうすぐ終わっちゃうなーの最終コーナー！岬のような出っ張りを超えて視界が開けた瞬間、突如グワーッと目前に現れたホテルや陸橋、車などに超違和感。「なんなのあの冷たく光る、怪しい物体！」
最後のストレート、ちょっぴり走馬灯みたいに楽しい思い出が・・・旅の終わりを実感。着岸しハイタッチ！

帰還後、気持ちよすぎて大爆笑の温かいシャワー！お別れ、無口な男が交わす握手は映画ドラえもんのジャイアン現象、こっそり涙。

新谷さん、みなさん、本当にありがとうございました。

頭で考える事も体で感じる事も大事だ。