石川ドラマ

youngtongue_kei2007-10-09

朝、僕はいつものようにバイクに跨がる。朝の心地よい空気とバイクは、通勤時間さえも苦痛に感じさせず、爽やかなドライブを演出してくれる。「おっと、その前にバイクの安全点検だ。ミラーよし、ブレーキよし。続いてタイヤのチェック。前輪の空気オッケー、後輪の・・・、えー、後輪の・・・、後輪の生まれたての子猫ちゃんオッケー・・・ってキャーッ!」やばい!遅刻しそうだ!でも・・・、ダメだ!できない!放っておくなんて僕にはできないよ!


なんとか職場に到着したものの30分の大遅刻。こんな日に限ってボスは機嫌が悪いらしい。ついてないよな。
「おいオマエ!遅刻なんてしてどういうつもりだ!」
「いや・・・、その・・・」
「なんだ!言ってみろ!」
「ですから・・・、その・・・」
「ハッキリしろ!」
「すみません!ただの寝坊です!」


「イテテ、あいつマジで殴りやがって。」「アホ課長、だいぶ怒ってたねー!」僕が顔を上げると、同期のS子がにっこりと微笑む。「なんだよ笑い事じゃないよまったく・・・。」「でも私、知ってるんだ〜。」「え?なに?」「ウソなんてついちゃってカッコつけてるつもり?」「え??」「子猫ってさー、可愛いよネッ!」チャッチャチャチャララー・・・・・